投稿日 2026.03.31

介護事業の売買でよくあるトラブルと回避策

スタッフの大量退職と隠れた借金

買収後に最も多いトラブルが、スタッフの退職です。「経営者が変わるなら辞める」といった理由で、中心となる人が次々と辞めてしまうケースがあります。これを防ぐには、買収発表前から主要メンバーに個別に説明して、理解と協力を得ておくことが大切です。また、未払いの残業代、退職金の積立不足、リース債務など、決算書に載っていない隠れた借金が買収後に発覚するトラブルも少なくありません。売る側は事前にお金の状況を徹底的に洗い出して隠さず開示し、買う側は専門家による詳しい調査を実施することが重要です。

利用者の流出と役所からの指導リスク

買収後、利用者やご家族が不安を感じて他の事業所に移ってしまうケースがあります。サービスの質が下がったり担当スタッフが変わったりすると、利用者の信頼を失いかねません。買収後もできる限りサービス内容や担当者を維持して、丁寧な説明会や個別訪問を通じて不安を解消する努力が必要です。また、過去の不適切な運営が発覚して役所からの指導やお金の返還、最悪の場合は事業所の指定が取り消されるケースもあります。買う前の調査で過去の監査記録、サービス提供記録、請求内容を詳しく確認することが欠かせません。

トラブル回避の鉄則は専門家の活用

これらのトラブルを避けるための鉄則は、介護業界に詳しい専門家のサポートを受けることです。売買の仲介会社、弁護士、会計士、社会保険労務士など、各分野の専門家がチームを組んでサポートすることで、リスクを最小限に抑えることができます。特に、介護業界特有のルールや商習慣を理解している専門家を選ぶことが大切です。費用はかかりますが、トラブルが起きた場合の損失に比べれば、はるかに小さな投資です。

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